
★バックナンバーはこちらから★ 【Vol.01】2011年・開校記者会見 【Vol.02】2011年・開校前ミラノでの日々
マッテオテクニカルディレクターとの面会を終えて帰国するまでの間に、 日本国内ではトレーニングを支える日本人コーチの選考が行われていました。 テクニカルディレクターからの選考基準を伝えた上で選考を重ね、 最終的に10名がオープニングスタッフとしてスタートを切ることに。 (※このうち2名は10年たった今も最前線に立ってくれています!)
■来日直前に届いた1通のメール
ミラノで出会ってから1週間。マッテオがイタリアを離れる前日、1通のメールが届きました。ミランアカデミーとしての基本方針と、 テクニカルディレクターとして実践したいオーガナイズをまとめたから読んでほしい。 実際に働くコーチたちにはちょっとヘビーだと思うけど。シンプルな文面のメールにはPowerPointの添付ファイルが1つ。 開いてびっくり。55ページのボリューム満点の資料だったのです。

■開校直前、研修の日々
2011年4月2日、ミラノを出発したマッテオが、ドイツ・フランクフルトを経由して中部国際空港に降り立ちました。 当時は東日本大震災の傷が癒えぬままの日本。 「空席だらけの機内を見た時に、初めて不安を感じた」と後に語ってくれました。 環境の変化に戸惑いを見せながらも、早速仕事に取り掛かります。 初トレーニングまで2週間に迫っている中、テクニカルディレクターが現場に立つ形でのコーチ研修がスタートしました。

■曇り空の下で初トレーニング
2011年4月18日、ACミランアカデミー愛知として最初のトレーニングの日を迎えました。ゼロからの出発は大人も子どもも同じ。 最初から完璧なんてありえないから、失敗しながら成長していけばいい。マッテオ自らこんな言葉をコーチたちにかけて、トレーニングの準備に取りかかったことを覚えています。 初めてのトレーニングということで、たくさんの手続きがあり受付は大盛況。






■「焦らず、じっくり」が浸透するまで
日を追うごとに、子どもたちの顔と名前が一致するようになり、円滑にコミュニケーションが取れるようになってきました。とはいえ、フィロソフィー理解が急速に進むわけではありません。

