2021年4月、ACミランアカデミー愛知の11年目の活動がスタートしました。
小牧市で記念すべき一歩を刻み、2014年に名古屋市(昭和区御器所)、2018年からは豊橋市(東三河校)を開校。
愛知県内3拠点でピッチに立った日数は、10年間で1435日を数えます。
思い返せば、これまでたくさんの子どもたちとの出会いがありました。
スマイルと笑い声にあふれたフィールドから、少しずつ成長していく姿を見守ってきた10年間。
昔の思い出を紐解いていきながら、少しずつ更新していきます。
ぜひご一読ください。
10年分の歴史を振り返る、”AICHI MEMOIRS”(※メモワール=回顧録)。
思い出をめぐる旅へ出発!
【Vol.1】ACミランアカデミー愛知・開校記者会見
ACミランとパートナーシップを締結した一般財団法人 地球子ども村により、日本初となるACミランアカデミーの開校が決定。
2011年3月3日、開校記者会見を執り行いました。
会場となったパークアリーナ小牧の会議室には、たくさんの報道陣が!
ACミランからは3名のゲストが来日しました。
現役時代に長らくACミランのチームキャプテンを務めたフランコ・バレージ氏。
その貢献ぶりから、現役時代に背負っていた背番号6は永久欠番となったレジェンド。
(ジャケットにデニムがバッチリ決まるって素敵だなぁ、と思ったものです)
続いて、当時のアカデミープロジェクト責任者であるミケーレ・フェラリス氏。
(当時のマッテオTDの直属の上司ですね!)
そして、マーケティング担当のフランチェスコ・ギゾ氏の3名。
パートナーとなった一般財団法人 地球子ども村の代表理事である松浦孝英(現・評議長/写真右から2番目)に向け、三者三様の温かいエールを送ってくれました(※写真右は山下史守朗小牧市長)。
記者会見を終え、サッカー場に場所を移してのフォトセッション。
セッションを終え記者会見終了をアナウンスしたその直後に、素敵なサプライズがありました。
フランコ・バレージさんがボールを蹴り始めたのです!
報道陣もこれにはびっくり。片づけかけていたカメラを一斉に再び手に撮りシャッターを切り始めました。
この時起こった大きなどよめきと、無数のシャッター音は今も忘れることができません。
それから10年にわたり今も子どもたちがボールを追う「私たちの原点」となる場所で、
一番最初にボールを蹴ったのは、ACミランで一時代を築いた伝説のキャプテンだったのです。
【こぼれ話】
ちなみに、3名が来日したのは記者会見前日のこと。
3泊5日というハードスケジュールながら、
スポーツメディアのインタビューや在京キー局でのテレビ出演などすべての取材に真摯に対応してくれました。
メディア行脚を締めくくるスポーツニュース生出演終わりには、
深夜にも関わらず熱心なミラニスタのみなさん数名が出待ち。
嫌な顔ひとつせず丁寧にサインに応じる、レジェンドの懐の深さにも驚かされました。
(むしろみんなで手招きして、こちらに来るよう呼びかけていたような…笑)
そして明くる朝。またしても驚愕の事態が!
私が目にしたのは、朝食会場の前でまたしても囲まれているバレージさん。
宿泊先を誰も知っているわけがないのに!
あるファンの方にどうやって探り当てたのかを聞きました。
「そりゃ、もう足に決まってるじゃないですか!」と答えた時の誇らしげな表情が忘れられません。
都内滞在時間は来日してからちょうど24時間。
しかし、実績とネームバリューが醸し出す影響力の大きさを思い知るには十分でした。
シンプルに思ったものです。「ACミランってすごいんだな」と。
Text by Akihiro Yamada