ACミランアカデミー愛知が企画・実施するイタリア遠征。毎年春に行うこの遠征は、2つの国際大会に参加して本場のサッカーを体験するだけでなく、これからを生き抜くための「国際感覚」を養うことを目標にして実施しています。今回は、選抜された2008年生まれスクール生16名がイタリアに渡りました。8日間に及んだ冒険の日々をプレイバック!
★INDEX
日本からイタリアへ → 【Vol.1】
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イタリアから日本へ → 【Vol.10】
本遠征のメインイベントである、ロヴェレートでの国際大会を終えた月曜日。キリスト教徒にとって大事な祝日であるパスクア(=イースター)の翌日に当たりますが、イタリア国内はこの日も「パスクエッタ」という祝日なのです。
午前中からソプラモンテという小さな街に出発。
パスクエッタに行われる1Dayトーナメントに出場しました。当スクールとして、この大会への出場ももう4年目となりますが、毎年いい思い出を作ってきました。
今年は7チーム総当りで行われるこの大会。朝から1日かけて6試合を戦うはずが、第1試合が予定通りにキックオフしていないことに我々が気づいたのは、予定時間から20分後のことでした。
運営スタッフも審判も談笑しており、誰もグラウンドに出ていなかったのです。笑
もちろんプレーすべきチームの選手もスタッフも不満を言ったりすることはありません。
カチッとした日本ではありえないエピソードですが、イタリアに来て1週間ともなるとメンバーたちに驚きの表情なんてありません。ロッカールームで準備していましたが、「いやー、イタリアらしいね」と言って笑い飛ばしていました。
16名が一丸となって6試合を戦いました。帰国が迫るこの時期になるとだいぶ疲れているようで、どこかプレーも重たい感じがします。
奮い立たせてくれたのは、Matteoテクニカルディレクターのご両親を始めとしたスタンドからの温かい声援でした。
金曜日からこの日まで4日間にわたりピッチ上のアクティビティを共にした、”Giovane Santo Stefano”のみんなとは、もはや友達以上の絆が生まれています。
大会自体は7チーム中3位でフィニッシュ。試合の結果云々よりも、プレーぶりがどうのこうのというよりも、「サッカーのあるべき姿」の素晴らしさを、メンバー全員が感じ取ることができたことが大きいと感じました。
友好的な雰囲気の中でプレーし、「カルチョの息吹」をたっぷりと吸収できた1日でした。
明日は帰国に向けた旅がスタートする日ということで、充実感たっぷりでホテルに戻った後は、いよいよ帰国準備を進めることに。イタリアで最後となる夕食はまさに「最後の晩餐」。疲労もある中で、各自スーツケースとの格闘を始めたのでした。